3942

読書感想文/マーケティング/広告/アメリカ市場など。基本的にフィクションです。

毎日の仕事柄

 仕事柄、通勤には電車を使います。基本的に毎日、同じ駅を利用します。
 
 不思議なもので同じ駅を毎日利用しても、景色は毎日違うのですね。道行く人々の服装も、茹だるような熱気と呼応するように移ろいを見せます。
 
 「D判定じゃないか」と学生服の少年は興奮気味に言いました。すれ違う女性の胸のサイズです。
 
 仕事柄、道行く人々をよく観察します。
 
 最近の流行りの服は何か、肌の露出加減は如何程か。生地の薄さはどうか、ブラジャーは透けていないのか、などなど。胸元の緩い服(そう、もっと屈め!)、臀部の過半数が可決されたショートパンツ、裾口から呼吸するタイトスカート(足を組み直すなら今!)などなど。
 
 仕事柄、色々見てしまいます。
 
 卑しい気分になることもしばしばですが、そんな時は壁のポスターに目をやります。大抵、大きな旅行のポスターがあります。今日は山形のポスターでした。なぜ、山形なのでしょうか。
 
 「そこに山形があるからさ」と学生服の少年は得意気味に言いました。高校時代の友人の、高校時代の名言です。その友人とはそれきり、疎遠になりました。
 
 なぜ、山形なのか。なぜJRの駅内ポスターは、今、山形なのか。夏祭り?夏の名産?夏のミニスカート?
 
 気になって調べましたが、残念ながら明瞭な理由には巡り合えませんでした。春秋であれば、桜と紅葉の綺麗な京都が有名です。「そうだ、行こうよ」と半ば強制的に想起させられますし、冬であれば秋田の芳しい温泉写真に惹かれます。それも、乳白色の温泉です。
 
 「冬に雪景色」は、「夏に沖縄」と等しく効果的なのでしょう。残念ながら駅構内に沖縄のポスターを見かけませんが。
 
 なぜ、夏に山形なのか。仕事柄、山形には行ったことは、まだありませんから、分かりません。JRには是非とも頑張ってもらい、沖縄まで新幹線で行けるようにしてもらいたいですね。