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自堕落な曲

 Miley CyrusのWe can't stopが好きです。
「私は私のやりたいようにやる、誰も私たちを止められないわ」といった内容の、若者の勢いそのままの歌詞なのですが、単なる軽薄なパーティーソングに終始していないところに好感を抱きます。

 マイナーな曲調の影響かもしれませんが、どこか、芯の通った覚悟を持つ、宣誓のように聞こえるのです。背後に哀愁を携え、周囲に中指を立てる。内容は、結局のところホームパーティーなのですが、まるで新時代のパンクを思わせるこの曲が好きです。

 曲が発表された辺りでしょうか。髪の毛をバッサリ切り落とし、My Wayを突き進む覚悟を体現して見せ、周囲を驚かせた、彼女自身の心境の変化も影響しているのかもしれません。
 覚悟を持った自堕落さがなんともパンクで、繰り返し聞いてしまうのです。
 Bruno Marsがカバーしたものがあれば聞いてみたいとも思います。


 覚悟を持った自堕落といえば、Amy Winehouse。浴びるほどのお酒を飲みながら絞り出すValerieは何度聞いても飽きません。曲中に何度も「Valerie〜♪」と連呼していてようが、飽きることはありません。

 Bruno Marsが彼女へのトリビュートとして、グラミー賞のステージでValerieを披露しているのですが、軽快なサウンドとステップとは裏腹に、歌いながら泣いているのではないか疑うほど、彼女への愛が滲み出ている、素晴らしい演奏でした。

「Why don't you come on over, Valerie」
 心の中では、ValerieをAmyと置き換えて歌っていたのかもしれませんね。もうあなたはここにいない、そんな寂しさが聴こえるようです。


 自堕落、という意味では、少し古いですが、Barret StrongのMoneyも非常に退廃的な、滋味豊かさがあります。
「欲しいのは金だぜ」
 清々しいほどに開き直ったメッセージには、欲望と素直に向き合う、人間の強さを感じずにいられません。

 Bruno Marsがこの曲をカバーしており、アコースティックギター1本で歌い上げる姿は圧巻です。邪推ですが、この曲から「billionaire」のインスピレーションを受けているのだと、勝手に確信しています。


 お気付きですか。一番好きなのはBruno Marsです。