2016年の振り返りと新年の抱負
あまり個人的なことを公にする趣味はないのだが、このところ自分の発信のありかたに思うところがあり、来年はもっと自分を晒していこうと自戒の念を込めて、個人的なことでしかない「1年の振り返り」を綴ろうと思う。
発信のありかたというと大げさに聞こえるかもしれない。自分の性格とも言おうか。
基本的に僕は自分にあまり自信がなく、つまるところ自分の文章を人様の眼前にさらすのには抵抗があるタイプだ。
「自分に自信を持ちましょう」というのは簡単だが、どうにも気恥ずかしさや気後れが先行してしまっていた。
そんな僕が2016年の大きな発見をひとつあげるとしたら、「自信」というものを自分なりに咀嚼できたことなのかもしれない。
自信というのは、恥ずかしい部分をさらけだしても、まぁいいかと思える強さなんだと思えるようになったのだ。
この発想の転換によって、これまで輪郭のつかめないおぼろげな概念でしかなかった「自信」の正体に正面から向き合うことができた。
前置きが長くなってしまったが、2017年は「恥ずかしい部分をさらけだしても、まあいいか」と思いながら過ごしていきたいと思う。
そんなきっかけをつかめた今年の振り返りまとめを、それぞれ印象に残った3冊の本とともに。
1月〜3月
印象に残った本の抜粋
- 『おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』池上彰
- 『ソフトバンクで孫社長に学んだ 夢を「10倍速」で実現する方法』 三木 雄信
- 『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』 フィリップ・コトラー
やっていたこと
この時期は『おとなの教養』に触発されて、リベラルアーツを自分なりに学んでみようと思っていた。
宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人の7分野に関する本を毎月読もうとする試みだ。
結局、1月だけで終わってしまったが。
仕事の面では、ゲームアプリの北米マーケティングをやっていたので、カスタマージャーニーマップを整理しようとしたり、ユーザーのアクセスポイントとなるチャンネルの一覧を洗い出したり、メディアプランつくったりと色々と試行錯誤していた時期だった。
北米のクリエイティブエージェンシーとクリエイティブに関する調整や交渉を喧々諤々とおこなっていたのもこの時期。
この時期に宣伝会議のカスタマージャーニーマップのワークショップに参加して、尊敬する方とも出会えた。
2月にNYに出張にいって凍え死にそうになったのは良い思い出。
プライベートでは仙台へ旅行に行き、ここでも凍えていた。
4月〜6月
印象に残った本の抜粋
- 『たった一人の熱狂』 見城 徹
- 『A New Brand World: Eight Principles for Achieving Brand Leadership in the Twenty-First Century』 Scott Bedbury
- 『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』 入山 章栄
やっていたこと
映画『SpotLight』にやたらと感動した。身につまされたのは出版する雑誌が印刷されて出荷される様子を、記者たちが車の中からじっと見つめているシーン。あぁ、そこまでやるのか、と感心したのだ。神は細部に宿るというが、自分が担った仕事を最後の最後まで見届けて、ディテールにこだわってこそ優れた成果が生まれるのだと、胸が痛くなった。
仕事では頑張ってRequest For Proposalの資料をつくったり、素晴らしいパートナー企業と出会えたり、NYとLAに出張したりとと充実した時期だった。
プライベートでは那須高原、熱海、江ノ島へ旅行をした。振り返ると月に1回のペースで旅行に行っていたことになる。
7月〜9月
印象に残った本の抜粋
- 『最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』 ムーギー・キム
- 『村上海賊の娘』 和田 竜
- 『実戦マーケティング思考 「論理思考&イメージ発想」スキルを鍛える7つのツール』 佐藤 義典
やっていたこと
LAのクリエイティブエージェンシーが来日したのでそのアテンドをしたことが最も記憶に残る。ここで議論した(主にマーケティングに関する)内容というのはすごく勉強になったし、自分の資産にもなっている。
また、特別なご縁でAd:tech Tokyo International及びAd:tech Tokyoのパネルディスカッションに登壇させてもらった。いずれも貴重な経験で、広告・マーケティングに関する知識と経験が飛躍的に伸びた時期である。
謎のジュースを自分で作ろうとしていた時期でもあった。食品衛生責任者の資格も取り、真剣に取り組んでいた。
プライベートでは軽井沢へ旅行にいき、親友の結婚式で北海道へ飛び、銀座の鰤門(しもん)で食べた寿司に心の底から感動した。
10月〜12月
印象に残った本の抜粋
やっていたこと
最も大きな出来事としては、北米のマーケティングの支援業務に区切りをつけて、自分たちで立ち上げた会社に戻ってきたことだろう。最後の出張としてLAに飛び、パートナー企業に挨拶をしたときはなかなか感慨深いものがあった。
この時期はどこか現在進行形的なところがあるので、なにかをやった、というよりは、やっているといった印象が強い。人事的な働きをしようと試みたり、メディアを成長させようとしたり、まだ志半ばだ。会社で草津に旅行にいったりもした。
プライベートでは四国へ旅行にいった。
こうして振り返ってみると、月に1度のペースで遠出していることが分かる。充実していて良いことではあるが、どうりでお金が貯まらないはずだ。来年は海外にでもいこうかしら。
さて、2017年はどのような年にしようか。
基本的な姿勢は「恥ずかしい部分をさらけだしてもまぁいいか」と思うこと。また、その精神を保ちながら意欲的に発信をしていきたいと思う。
同時に、コミュニケーション能力も高めていきたいと思う。今年はどこか人との会話が億劫に感じられるケースが多かったので、考え方を変えて、その人の面白い部分を引き出せるような会話を心がけられるように気をつけたい。
まとめると、2016年は割と充実した年だったということと、2017年は発信力とコミュニケーション能力を磨いていきたいということ。
来年もどうぞよろしくお願いします。