3942

読書感想文/マーケティング/エッセイなど。基本的にフィクションです。

【書評】アウトプット大全

f:id:shotime77:20180927223302j:image

 

読書量を増やせば「知識の湖」みたいなものが自分の中に勝手にできあがり、人としての幅や深みをもたらしてくれる。つまり、成長させてくれる、と都合よく思っていました。

 

といってもそんなにたくさん本を読んでいるわけでもないのですが、インプット量=自動的な自己成長、と解釈していたのです。

 

また、「書く」ことに小さな憧れを抱いている自分にとって、文章上達は永遠の課題でした。とはいえ、書くという行為は億劫。

読書=自動的に文章が上達する方法と自分に言い聞かせ、何かを発信する行為から逃げていました。

といってもそんなにたくさん本を読んでいるわけでもないのですが。

 

ところがどうでしょう。本書は「自己成長はアウトプットの量に比例する」と主張するではありませんか。

文章についても、「上手な文章を書くには『たくさん読んで、たくさん書く』以外の道はなし」と断言されてしまいました。

 

本書はアウトプットの重要性を、脳科学の事例を交えながら分かりやすく説いています。

アウトプット=行動と捉え、アウトプットを意識してインプットすることで自己成長が加速されることを教えてくれる本です。

 

本書を読んで、改めてアウトプットこそが情報を知識として蓄える唯一の方法だと思い知らされました。

また、インプットをする際にも、アウトプットを意識することでより深く学べるということも。

 

例えば、本を読んだらその本に関するアウトプットをする。それまで次の本は読まない。
いたずらにインプット量を増やしても、忘れてしまえば意味がないのです。

反対に、「書き出す」という作業をすれば、その瞬間の感動と脳内の状況を1枚の写真に収めるように記録に残すことができます。

 

インプットとアウトプットの比率は3:7にするべきという発見も新鮮でした。

インプットよりもアウトプットの量を意識するわけですね。

 

そして、アウトプットを仰々しいものと考えず、単なる「行動」だと思えばいい。
スキマ時間にスマホで5分程度感想をかくのも立派なアウトプット。

翌日のルーティーンに組み込むこともアウトプット。

運動をするのもアウトプット。

 

通勤時間のスマホでアウトプットを意識すれば、非常に効率的なスキマ時間の活用になります。

僕は通勤電車ではいつもパワサカを楽しんでいるのですが、明日からは次の読書感想文の構成をスマホで書いてみようと思います。