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読書感想文/マーケティング/エッセイなど。基本的にフィクションです。

エッセイ

聴く能力を高める5つの方法

聴くという能力が失われている。 この主張には個人的に思い当たる節が多々ある。僕自身はもちろん、周囲の態度も含めて。聴く — すなわち、受動的に漫然と聞くのではなく、積極的に意識して耳を傾ける。この態度、ひいては能力が失われているという主張は、…

叫び声

「することないなら、ワクワクすればいいんすよ」とは、職場の先輩の言葉です。自分の青春がどのような時代だったかを振り返ると、大概、根拠もなくワクワクしていたような気がするのですが、気持ちを昂ぶらせるだけで満足する、実態の無い妄想が一人歩きし…

自堕落な曲

Miley CyrusのWe can't stopが好きです。「私は私のやりたいようにやる、誰も私たちを止められないわ」といった内容の、若者の勢いそのままの歌詞なのですが、単なる軽薄なパーティーソングに終始していないところに好感を抱きます。 マイナーな曲調の影響か…

トイレへの思い

トイレに対して、人並み以上の思い入れがあります。なぜそうなったのかは判然としませんが、恐らく人並み以上にトイレが近いからでしょう。「ザイオンス効果」をご存知でしょうか。接する回数が増えるほど、親しくなる作用です。僕とトイレの関係は、単純接…

部屋について ふたりごと

お題を与えられると、カーペットの染みのように、その一点を中心にジワジワとイメージが広がっていくのですが、テーマを選べと言われると、なかなか難しいものがあります。興味深いテーマとは何か、それは書き切れるものなのか、面白いのか、等々。 選んだ後…

毎日の仕事柄

仕事柄、通勤には電車を使います。基本的に毎日、同じ駅を利用します。 不思議なもので同じ駅を毎日利用しても、景色は毎日違うのですね。道行く人々の服装も、茹だるような熱気と呼応するように移ろいを見せます。 「D判定じゃないか」と学生服の少年は興奮…